男朋友
大胆不敵にも堂山のビル四階にオープンした話題のケーキ屋「CAKE LABO MELT」
今回はパティシエ兼オーナーのTAKUさんに突撃インタビュー!
MASH大阪(以下M):『パティシエになろうと思ったのは?
TAKU:美容師や調理師のような手に職を付けたいなと漠然と思っていたのですが、母がクッキーやケーキをよく作ってくれる家庭だった事もあり、ケーキ職人になろうと決めました。
M:出身は大阪なんですか?
TAKU:いいえ、生まれも育ちも札幌なんですよ。製菓の専門学校を卒業しケーキ屋で五年、ホテルで七年ほどパティシエとして働いて、ホテル勤務時代に転勤で大阪にやってきたんです。
M:この街でお店を開こうと思ったきっかけは?
TAKU:元々飲みに出たりもしていたので堂山自体には馴染みがありました。ノンケの同僚たちとの付き合いに疲れていた事もあって、「退職して堂山で同じセクシュアリティの人たちに向けて何かしたいなぁ」と考えるようになり、脱サラしてこのお店を始めました。堂山にはそれまでケーキ屋さんが一軒しかなかったので市場開拓の余地があるのかなと考えました。
M:雑居ビルの四階という立地に不安はありませんでしたか?
TAKU:最初は路面物件を探していたのですが、路面は人気があってなかなか見つからない上に家賃も高いんですよ。顧客のターゲット層をゲイに絞っていたので、みんなに分かりやすい場所であれば路面店じゃなくてもいいのかなぁと思うようになり、運良くこの物件に巡り会いました。「サンヨー会館、エクスの上! 」っていえば簡単に分かってもらえるという強みになっています。
M:お店を開くにあたってポリシーみたいなものは?
TAKU:デパ地下や街中にあるケーキ屋さんの多くは、ショーケースの中に並んでいるケーキから選ばなければならないので、どうしても選択肢が少なくなっちゃいます。ボクはそれがイヤだったので、十種類あるホールケーキに関しては、時間さえ大丈夫であればどの種類も当日でも対応できるようにしています。
M:それはそれで大変なのでは?
TAKU:もちろん大変なんですけどやりがいがあります。お客様のリクエストや意見はどんどん取り入れていきたいと思うので、来店される方に「どんなケーキが食べたいですか?」って聞いたりもして。自分自身が飽きやすい性格なので、ショートケーキに関してはどんどん新しい商品を出していきたいなと。
M:このバラの花がのったケーキは目を引きますね。
TAKU:この「ローズガーデン」は、ホールケーキの中ではダントツの人気ナンバー1です。生クリームでバラの花を作る技は札幌のケーキ屋勤務時代に習得しました。そのお店でも限られた人しか作れない高度な技のひとつなんです。
M:人気ナンバー1になるのも納得!お店を開く前と今とでは何か違いを感じたりしますか?
TAKU:見た目が豪華でオシャレなケーキがゲイ受けするんだろうなと思い、華やかさや繊細さにこだわっていたのですが、うさぎがベッドで寝ている「おやすみうさぎのショートケーキ」を販売したところ、それが逆に「かわいい!」と評判になり、連日売り切れという現象が起こりました。ポップさを追求したケーキがあんなにも皆さんに受け入れられるとは思っていなかったので正直驚きましたね。
M:これからの展望は?
TAKU:「仕事終わりに美味しいスイーツを食べたいのにお店は開いてないし、コンビニスイーツで我慢したくもない。そんな時にここは二十四時まで開いているから本当に嬉しい!」と仕事帰りのリーマンゲイに言われた事があるんです。ゲイバーの営業時間に合わせて遅めに設定した営業時間ですが、思わぬ形でいろんな人に受け入れられているようなので、これからも「ゲイコミュニティのケーキ屋さん」として、皆さんに愛されるお店に育てていきたいなと思います。
M:これからも美味しいケーキを届けてくださいね。今日はどうもありがとうございました。
☎︎080-7846-9660
営業時間:17:00~24:00( 土曜 15:00~24:00)
定休日:日曜日
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