時事ネタWATCH ─ 中高年MSMと暮らし ─
コミュニティセンター distaを使おう!〜いろんな出会いの場として〜
本誌を作っているMASH大阪の活動拠点であるコミュニティセンターdistaは、北区堂山町の一角のビルの4階にあり、元々の名前の由来の「drop in station」のとおり、堂山タウンに遊びに出る前の待ち合わせ場所としても機能しつつ、時にさまざまな企画が開かれて、いろんな人の出会いの場にもなっています。今回は、そんな企画の中からいくつかご紹介します。
NOT ALONE CAFE OSAKA
昨年4月から、偶数月日曜の午後に「NOT ALONE CAFE OSAKA」が開かれています。
外国から来日して間もないゲイ、バイセクシュアル男性等のためのカフェ・スペースをオープンするためのプロジェクトです。安全な居場所を提供することで、人間関係を広げたり、必要な情報やサポートへのアクセス向上をめざしているとのことです。元々は、東京で行われていたイベントを、ぜひ大阪でもと考えた有志が開いています。
主宰者のうっちーさんに聞きました。「国籍や人種が混ざり合って交流しながら居心地のいい場所をみんなで作っていく。それを確認し実践しあえる場になればいいなと思っています。リラックスした雰囲気ですので気軽に遊びにきてください!」
カウンターで飲食も提供しており、12月末の開催日では、韓国や中国から来た人も含め、皆さん和やかに話していました。
サンフランシスコの現地事情
昨年11月9日、「花房吾早子さんお帰りなさい!会」という有志企画がdistaで開かれました。
朝日新聞大阪本社の社会部の花房吾早子記者は、以前から、同紙に関西のLGBT事情を取り上げていましたが、2017年9月からの2年間、米国のサンフランシスコ州立大学に留学して勉強しつつ、現地のLGBTQコミュニティの団体でボランティアもしました。そこで、花房記者が帰国した機会に、サンフランシスコで見聞した現地事情を皆で聞こう!という企画が。
花房さんの話は、「サンフランシスコLGBTQコミュニティの葛藤、人種、ジェンダー。階級の交差点で」と題するもので、大規模なパレードが開かれ世界から沢山の人が集まる華やかな世界があり、カストロタウンも白人ゲイ男性にとって居心地のよい街であるけれど、一方で、高級住宅化の陰で有色人種のクィアは居場所を失いつつある(すでにサンフランシスコからイースト・ベイに移っている)」という「光と影」の実情でした。
サンフランシスコの「ホームレスの若者1400人のうち、およそ半分がLGBT、1割がトランスジェンダー」というデータも紹介され、結構衝撃的でした。お話の後は、持ち込みのフードで小パーティに。
本が出ます!
日本評論社から『LGBTのひろば ゲイの出会い編』という本が出版予定で、MASH大阪のスタッフも何章か執筆を担当しています。その中で、distaについての記述も。
distaは、今を遡ること20年近く前の2002年に堂山通りの入口近くにオープンし、2017年には今の場所に移りました。distaを切り盛りするスタッフの視点から、その歴史について語っています。
その他の主な有志主宰企画
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中国語教室「同志中国語」
第1土曜日19:30〜、第3日曜日18:00〜 -
英会話教室「Chit-Chat English」
毎月1〜2回、18:00〜 -
カフェイベント「虹茶房」
最終土曜17:00〜 -
カフェイベント「虹ちょうちん」
第2土曜日18:00〜 -
カフェイベント「サロン・ド・オニ」
不定期 -
映画イベント「CAMP! ─The Midnight Movies─ 」
不定期 - その他(随時)展覧会など
distaであなたもイベントを企画してみませんか?
スタッフまでご相談ください。
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