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南界堂通信〈春号|第30号〉

男朋友

LGBTフレンドリーな店づくりを進めるオトナなお店

【信長書店】といえば、「ノンケリーマン御用達の、アダルトな本やグッズを販売しているお店よねっ」てなイメージをお持ちの方も多いのでは?
ところがどっこい、実際に訪れてみるとそうしたイメージはいい方に裏切られました。
というわけで信長書店の広報を務めるナカムラさんに突撃インタビュー!

(日本橋電気街のど真ん中にある信長書店日本橋店の4階から5階へ上がる階段の踊り場でコンドームがたくさん展示されているのを見て)

MASH大阪(以下M):うあっ、スゴイ!このお店で買えるコンドームがディスプレイされてるわけですか?

ナカムラ:そうです。120種類ほどあります。こちらもご覧ください(と、隣りの壁面を指さす。そこには、ナント、あらゆる種類のふくらませたコンドームがディスプレイされていて、二度びっくり!)

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M:コレ、どうやってふくらませたんですか?まさか口で?

ナカムラ:いえいえ、そういう機械がちゃんとあります。こういう具合にディスプレイすることで、「コンドームは隠しておくもの」というイメージを 変えたかったんです。

M:なるほど。あ、MASH大 阪が開発したマジックメジャー(チ〇コの太さを手軽に測れる葉書大の紙製ツール)がちゃんと置いてある!

ナカムラMASH大阪さんご協力のもと、コンドームの販売促進に活用させて頂いてます。「コンドームを買うときは、単純にS・M・Lで選ぶより、自分に合った太さのものを選んで下さいね!」というメッセージが込められています。(5階の売り場を歩きながら)

M:ここはカップル向けと女性向けコスチュームの売り場ですね。でもアダルトショップ的な雰囲気はなくて、誰でもフラッと立ち寄ってフツーに買い物できるカンジですね。

ナカムラ男性向けというより、LGBTの方たちも含めてあらゆるお客様に向けたお店づくりを心掛けています。当社では「アダルトグッズ」という言葉をやめて「ラブトイズ」と言っています。

M:(6階の奥に怪しげなコーナーを見つけて)このちょっと大きめのセーラー服とかはどんな人が買うんですか?

ナカムラ:ここは「男の娘 (おとこのこ)」コーナーです。ウイッグ、メイク用品からサイズ29のパンプスまで、女装したい男性のための商品を多種多様に取り揃えております。

M:【信長書店】って、もともとこんなカンジのお店だったんですか?

ナカムラ創業者の会長が、時代の変化や需要を常に考えている人なんです。レンタルビデオ店から始まり、セルDVD店を長年営んできましたが、5年ほど前にデジタルメディア商材の限界にイチ早く気づき、現在のラブトイズ中心のショップに舵を切ったんです。

M:そこで「アダルトグッズ」から「ラブトイズ」に呼び方も変えた?

ナカムラそうです。男性だけでなく、女性やLGBTの方たち、また近年ではインバウンドの方たちにも、より分かりやすく入りやすい店作りを目指すため、ラブトイズと呼ぶようにしたんです。そしてLGBTの方たちへの取り組みの一つとして「信長書店LGBTフレンドリーショップ・マニュアル」をつくり、スタッフと共有しています。

M:ナカムラさんはなぜここで働こうと思われたのですか?

ナカムラ:もともと本や漫画が好きで、「将来は書店で働きたいな」と考えていました。大学を出たあとフツーの本屋だと思って【信長書店】の四条河原町店でアルバイトで働き始めたのですが、2階に上がるとそこは別世界。「あ、こんな世界があるんだ」って思ったのを覚えています。その後正社員なり、10年働いて、今は信長書店の広報を務めています。

M:貴重なお話、どうもありがとうございました。

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