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南界堂通信〈春号|第30号〉

海外男街通信

Taiwan

みなさま、はじめまして。
海外パレード愛好家のJohn LEEといいます。
今日は、私が大好きな国・台湾の各地で行われているプライドパレードについて書かせていただきます。

台湾
台北Taipei

まずは台北パレード。毎年10月末に台北で行われているパレードで、日本のゲイにもとても有名ですよね!
日本のパレードには行かないけど、台北のパレードには行く、なんていう人もいるとか!?
台北パレードを一言で言うと、参加者の多さです!その規模は、アジア最大と言われていますよね。
総統府向かいの凱達格蘭大道が会場ですが、開始時間になると、辺り一帯が人でいっぱいになります。
パレードが始まると、台北の中心部をレインボーで埋め尽くしていきます。車道も歩道も人でいっぱいです。
競パンなど露出の多い格好で参加しているイケメンかついい体の台湾人も多いので、ゲイ的にも大いに楽しめます。

東京レインボープライドもフロートを出していて、ここには日本人も多く参加するので、最初の海外パレードにオススメです。ぜひ台北観光と合わせて参加してはいかがでしょうか。

花蓮karen

台北パレードは私が海外パレードにハマるきっかけになったパレードですが、花蓮パレードは台湾の各地のパレードにハマるきっかけになったパレードです。
花蓮は台湾の東海岸にある街です。ワンタン料理や景勝地の太魯閣峡谷(タロコケイコク)が有名です。台北から電車で2時間強〜約2時間半程度で到着します。
台湾は大きな平野部が西海岸側にあるので、台北、台中、台南、高雄、と大きな都市は西側に集中しています。花蓮は東海岸の最大の街と言っても、保守的であると言われているそうです。そんな花蓮で行われているパレードですが、「これこそプライドパレードだ!」と感じるものでした。ストーンウォールの反乱の1年後にニューヨークでプライドパレードが行われますが、花蓮パレードはその系譜を確実にひき継いでいると感じます。

私が最初に花蓮パレードに参加したのは2015年です。このときの参加者は目算では100人〜200人くらいで多くありませんでした。ブースの数もいくつかある、という程度でした。でも、花蓮パレードは私に教えてくれました。人数の多い少ないなんて、パレードの盛り上がりに関係ないってことを。これこそプライドだ!と。
パレードは軽トラを先頭に歩いていくのですが、我々を無視したり異質なものと見る保守的な街に対して、一切ものおじせず、テンションの高いマイクパフォーマンスをしていくのは、本当に感動しました。あれだけ街が冷たい態度を取ってきても、一切凹まないで、希望を持って前に進んでいく姿を見れたのは、本当に良い経験でした。
それからも花蓮パレードには何度も行っていますが、どんどん参加者も増え、規模も大きくなっていき、さらには、花東パレードとして、土曜日には花蓮、日曜日には同じく東海岸の台東で2日連続でパレードを行うまでになりました。

高雄takao

台湾では台北や、花蓮、台東以外でも、台中、台南、宜蘭などでパレードは行われています。いろいろと紹介したいところですが、紙面の関係で最後に高雄をご紹介しますね。
高雄は台湾の南部最大の都市で、台北の次に観光で人気がある場所ではないでしょうか。高雄のパレードは、台北以外の台湾のパレードのスタンダードといった感じで、台北パレードは参加者の人数が多くて、その人数の多さや人の多さから来る活気を楽しむパレードだと思いますが、高雄を始めとするパレードは、人数も台北パレード程は多くなく、雰囲気は「和気あいあい」という言葉がぴったりなもので、落ち着いてパレードを歩くことや町並みを楽しめます。
最後に参加したのは2018年ですが、同性婚についての国民投票の直前ということもあり、例年以上に盛り上がりました。会場には、高雄の周辺を始め、台湾の各地から参加者が集まってきていて、しばらくぶりに再開した友達同士が仲良く話しているのと見ると、とても幸せな気持ちになります。グループごとに同じテーマの服を着ているのを見るのも楽しいですね。
パレードが始まると、友達の集団や大学の学生サークルの集団、恋人たちで一緒に歩いていきます。日本のパレードに比べるとゆったりとしたもので、周りの人とおしゃべりしながら歩くパレードですが、その分、ゆっくりと街の観察もできますし、沿道の人の応援も楽しめるので、とても楽しいです。

プロフィールJohn Lee

台北パレードをきっかけに台湾人など華人や華人文化が好きになり、華人を自称するようになったニセ華人。自営業を生かして、アジアのパレードを中心に海外旅行によく行く。

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