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南界堂通信〈春号|第30号〉

南界堂茶会

第12回南界堂茶会
「中高年世代♂♂と突然の入院」

第12回は「中高年世代♂♂と突然の入院」をテーマに、ケアマネージャーの梅田政宏さんをゲストに迎えて3月18日に開催されました。平日のところ多くの方にご参加いただき関心の高さがうかがえました。今回は2つのケースから考えました。

50代脳梗塞発症のケース

脳内の血管が詰まり発生する症状。顔の片側、片方の手足の脱力やしびれ。ろれつが回らないといった症状が現れます。まず話せる内に救急車を呼ぶこと。そして動ける内に家の鍵を開けることが大切です。

LGBTであることで救急車を呼ぶのに躊躇するかもしれません。しかし、まず命を優先すること。懸念は生きてからの問題なのでそれから考えては。

入院の準備をする間もありません。寝巻など病院で必要なものは借りられます。以前は付添婦を雇う必要がある場合もありましたが、今は看護師が行います。医療費が高額になり自己負担限度額を超える場合は後から払い戻しできますが(高額療養費制度)、限度額適用認定証の交付を受けていれば医療機関での支払額が抑えられます。

後遺症が残った場合。介護保険が使えるのは六十五歳以上と思っていませんか。四十歳から六十四歳の方は「老化が原因とされる病気により介護等が必要になった場合」に介護保険が使え、脳梗塞(脳血管疾患)も含まれます。要介護認定申請は退院するまでに行うのが賢明です。また、ケアマネージャーと退院後のことを相談しておきましょう。

60代大腿骨頸部骨折のケース

股関節の中で大腿骨の骨頭付近の頸(くび)の部分の骨折で、寝たきりになるケースも多いようです。原因として、高齢になるとすり足になり家の中で何かを踏んですべる、じゅうたんの端に引っかかる、冬場ではこたつ布団に足を取られるといったささいなことでの転倒が多いようです。まず立ち上がれなくなりますので、一人暮らしで室内にいる時だと床を這って電話にたどり着けるかにかかってきます。転倒しないために床に物を置かないことが大切ですし、骨折しにくいように骨粗鬆症の予防も大切です。

ケアマネージャー探しについて

比較的大きな事業所だと制度の利用に抜けの無い対応ができるようです。小規模の事業所のケアマネージャーには小回りが利く対応をされる方もいらっしゃいます。自分のニーズに合った方を探すのが良いでしょう。普段から考えておくと良いかもしれません。

最後にdistaだから聞けることはとの質問に、HIV陽性者が病気により寝たきりで嚥下(えんげ)障害が生じたケースで抗HIV薬を一か月ずつ粉砕する対応ができる薬局を探したというお話を頂きました。

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