薬食男源
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夏にカレーが食べたくなるのはなぜでしょうか?
これは、身体が元気になるためのスパイスを欲していることの現れとも考えられます。
特に辛いスパイスを摂取すると、血行が良くなり体温が上がるので汗をたくさんかきます。
この汗が皮膚の温度を下げる効果をもたらし、真夏の暑さから身体を守ってくれます。
食欲が落ちがちな夏だからこそ、食べ物で元気になれるといいですね。
今日は、真夏に元気が出るカレーのスパイスついてお話したいと思います。
1.クミン
クミンはカレーのような風味が特徴のスパイスです。食欲を増進させ、消化をよくするはたらきがあり、胃痛や腹痛などにも効果が期待できます。カレーのコク感をアップさせるほか、醤油味との相性もよく、きんぴらごぼうなどに加えてもおいしいです。近年の研究では、体内の悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる作用もあるそうです。暑い夏の食が進まない時におすすめです。
2.ターメリック
カレーの黄色は、ターメリックからなるものです。別称ウコンという名前で、弱った肝臓の働きを助け、胃を元気にしてくれます。お酒をよく飲む方に愛用されやすいです。近年の研究では、アルツハイマー病の予防にも効果が期待できると報告されています。抗酸化作用、抗炎症作用にも優れているので、紫外線の強い夏にぴったりです。
3.コリアンダー
ハーブの一種であり、タイではパクチーと呼ばれています。爽快な香りが特徴で、味に深みがでます。料理に用いられるほか、主に消化器に働きかける薬用ハーブとしても利用されています。ハーブの中でも解毒能力が高く、抗酸化作用、デトックス効果もあります。特に肉料理との相性がよく、お肉を焼く前に下味として付けるとコクがアップします。
夏に食べたいスパイスカレーを紹介したいと思います。
①なす(1本)とオクラ(2本)は縦半分、ズッキーニ(1/2本)は輪切り、赤・黄パプリカ(各1/2個)を乱切りにし、素揚げしておきます。
②鶏もも肉(250g)は一口大に切り、フライパンに油を敷き、おろしにんにく、おろししょうが、クミン、コリアンダー、ターメリック(各小さじ1)を加えて中火で炒めます。
③カットトマトの水煮缶(200g)、水(100ml)、鶏がらスープ顆粒(小さじ1)、砂糖(大さじ1/2)、塩(小さじ1)を2に加えて混ぜながら煮込みます。
④お皿にご飯、③、素揚げした夏野菜をトッピングして出来上がり。
※にんにくやしょうがなどの香味野菜も食欲を増進させるだけでなく、消化・吸収の促進、疲労回復、血行促進など、さまざまな健康効果が期待できます。
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