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南界堂通信〈秋号|第40号〉

男朋友

新世界のイキジビキ
「とまり木」の山田和夫さんに
突撃インタビュー!

MASH大阪(以下M):以前取材依頼をした時は断られましたが…

山田:あの時はごめんなさいね。お店を再オープンしてすぐだったのでまだ自信もなくて…

M:自信と言いますと?

山田:私ね、どうせなら「新世界で一番長く続くお店にしたい」とずっと心に決めていたんです。以前は先輩方のお店もたくさんあったけど、なんやかんやで、いま新世界で一番長く続いているお店はうちになります。だから取材もオッケー。何でも聞いてちょうだい!笑

M:では、昔の新世界はどうでしたか?

山田:とにかく賑やかでしたよ。お店のあるこの通りは「春日通り商店会」といって、飲食店やら洋品店が立ち並ぶ立派な商店街だったの。大きなパラソルにイスを置いて、今でいうテラス席を構えた食堂がうちの前にあったのよ。この辺りは日雇い労働者や酔っ払いも多いけど、新世界に刺激を求めてやってくるオシャレな人も多かったの。

M:一般のお店に紛れてゲイバーが?!

    

山田商店街で営むみんな、仲が良くてね、昔は泊まりがけで慰労会のバスツアーとか頻繁にしていたの。宴会で酔っ払った人が我先にステージにあがって、ノンケだろうがオカマだろうが関係なく盛り上がってね。今の時代じゃ考えられないでしょ?!笑

M:全く想像がつきません!

山田時代の流れと共に商店街のお店が減っていき、ゲイバーが生き残ったって感じなの。

M:新世界の成り立ちを聞けたような…笑

山田:昔の「あ太郎」さんがあったところ、真ん中に大きな木があって、それを取り囲むようにゲイバーがあったんだけど、あそこは元々料亭でゲイバー部分は料亭の個室として使われてたの。今は全て取り壊されて更地になっちゃったけどねぇ。あとね「ビスタ通天閣」ってビルはね、オウム真理教が騒がれている頃に完成したから、この界隈では「サティアンビル」と呼ばれていたのよ。笑

M:最近の新世界はどうですか?

山田昔みたいな活気は減ってしまったけど義理と人情はまだ残っていますよ。「GAZI」さんの後に新しく入られたノンケさんのお店があるんですけど、あちらからちゃんとご挨拶に来られたのでオープン祝いに行ってきたの。生き残るかどうかは別として、新世界は「全て」を受け入れる街だから。笑

M:お客様とのお付き合いは?

山田:ありがたいことにオープン当初から通って下さっているお客様がたくさんいらっしゃるの。足腰が弱くなって杖を使うようになったお客様もいれば、糖尿病を患っているお客様もいるけど、皆さん足しげく通って来て下さるから私も負けていられない。ちなみに私も杖を三本持っています!(笑)

M:これからの展望は?

山田:このお店を守ることはもちろん、常連のお客様と共に楽しい時間を過ごしていければ幸せやなぁと思います。新世界は刺激的な街です。堂山やミナミでは味わえない義理人情の街。刺激に飢えている方、是非新世界へお越しください!笑

M:貴重なお話ありがとうございました。

      
とまり木

住所:大阪市浪速区恵美須東1-6-14 西川ビル1F
TEL:090-5970-7291
営業時間:平日:17:00~22:00 / 定休日:水・木・日

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