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薬食男源

新年度のスタートとなり、少しずつ気温も暖かくなってきました。
今が旬の春野菜は、冬を乗り越えたからこその優れた栄養素があります。
寒さがまだ厳しい時期に芽をだし、成長するための栄養素が貯め込まれているので
解毒作用や抗酸化作用も豊富と言われています。
春キャベツは、柔らかくてみずみずしい春が旬のキャベツです。
一般的に一年中スーパーで見かけるキャベツは「冬キャベツ」別名「寒玉」と言い、11月～3月頃に出回ります。
春キャベツは、3月～5月頃に出回ります。
今日は、旬の春キャベツについてお話したいと思います。

春キャベツって？

❶キャベツの栄養素: キャベツはビタミンCが豊富で、特に外側の緑色が濃い葉や芯の周りに多く含まれます。抗酸化作用がありストレス解消や免疫力の向上、風邪の予防や疲労回復、美肌づくりに効果があるといわれています。ビタミンUは、別名キャベジンと呼ばれ、胃腸薬の名前として知られていますが、胃腸壁の修復強化や胃液分泌を抑制する作用が期待できます。
❷春キャベツ・冬キャベツの違い: 春キャベツは、冬キャベツに比べビタミンCやカロテンの含有量が多くなっています。ビタミンC・ビタミンUは水溶性で、切ってから水にさらすと栄養素が逃げてしまうため、キャベツは洗ってから切るようにしましょう。芯の部分は葉よりもビタミンCが多く、春キャベツは甘いので、芯をスティック野菜として食べてもおいしく食べられます。
❸春キャベツの選び方: 春キャベツを選ぶポイントとしては、葉の緑が濃く、ずっしりと重さがあり艶のあるものが新鮮でおいしいとされています。また、芯の切り口が黒ずんでいたり、芯に割れ目が入っていないものを選びましょう。芯の切り口が大きすぎると成長のしすぎで葉が固いものが多いので注意しましょう。

この季節にぴったりの簡単な料理を紹介したいと思います。

【春キャベツと豚バラのミルフィーユ
(4人分) 】

①春キャベツ(1/2玉)をよく洗い、芯部分を残したまま4等分に切ります。
豚バラ肉(約160g)は、春キャベツにはさみやすいサイズに切り、塩をまぶします。
②豚バラ肉を春キャベツの葉と葉の間に1枚ずつはさみます。少しはみ出る場合は、折り込むようにしてはさみます。
③鍋にサラダ油をひき、②を鍋に入れて中火で熱します。酒を入れて蓋をし、15分間弱火で酒蒸しにします。

※とろっとしたキャベツが好きな場合は、20-25分間酒蒸しにする。
④万能ねぎを小口切りし【醤油：大さじ2、酢：大さじ1、砂糖：大さじ1、ごま油：小さじ1、万能ねぎ：1/2本、白いりごま：小さじ2】と混ぜ合わせます。
⑤15分後、③を皿に盛り付けて④をかけて出来上がり。

大切なことは…

春は、気候はもちろんのこと、新しい環境など変化の多い季節です。
身体と心にストレスを与えないためにも、栄養バランスの良い食事をとり、生活リズムを整え、体温調節をしっかりしましょう。
そして、無理せず休養をとることも大事です。ぜひ、旬の今に春キャベツやアスパラガスなどの春野菜を食べて元気に過ごしましょう！