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南界堂通信〈春号|第42号〉

南界堂茶会

台風で延期となった第16回は、「千差万別 私の終の住処は…」をテーマに、HACO灰来人さん、虹ちょうちんゆうこママ、MASH大阪 鬼塚哲郎さんをゲストに迎えて10月10日に開催されました。人によって違う価値観に接する趣旨もありましたが共通していることも感じられました。

大阪の近郊に引っ越して4年。distaで開催されているイベント「虹ちょうちん」のおかみをされているゆうこママ。30年前に知り合ったパートナーと20年間バー「スターライト」を続けてきましたが、4年前パートナーが急死。家と店の家賃の負担やパートナーの死でのメンタルヘルス不調もあってお店を閉じ、お客さんが所有している物件に転居されました。ご近所づきあいは密に、奥さんたちとは「おはようございます」ではなく十分近く話す、いつの間にか町内会の班長になっていて溶け込んだかなと思われたそうです。大事なことは、お店をしていたことで人脈に恵まれたこと。梅田に出やすいところに住めて縁を切らないようにできたということが印象に残ります。

京都の大学に就職してざっと40年間京都に住んできた鬼塚さん。70歳で定年退職をし第二第三の人生を考えるとボランティアで社会につながりたい欲求も強く、大阪市街で昭和の香りがするところに引っ越しているところ。年金生活者なので10万円の家賃は厳しいのですが、退職金を少しずつ使えば15年は持つだろうと考えています。

大学進学で東京に出て、夜間のデザイン学校に通いながらデザイン事務所で働いていた灰来人さん。卒業後福岡に戻り、今は母と2人で暮らしているそうです。母が生きている間は今の生活を続ける。母が亡くなることは正直考えたくなく、その先のことはイメージできないのが正直なところ。福岡の市街にある持ち家は固定資産税や修理費は発生するが家賃は出ていかないことは大きいと思う。体が動くうちは住みたいところに住めばいいが、ある程度の歳になるとどこに住むのかが問題になる。おじは高級老人ホームに入ったが歩くところが廊下しかなくだんだん歩かなくなる。母の友人は老人ホームに入ると上げ膳据え膳で生きる目的が無くなって早くぼけてしまった。幸い母は詩吟をしていて生徒さんがやってくる。社会的なつながりや先生ということである種の責任をもっている。そういうのを見ていると死ぬまである種の現役でいたいと思う。デザインの仕事を生かした手作りの雑貨屋さんをしながら細々と生きていくのかなとイメージしています。

親の介護が影響するものの、この先どのように暮らしたいか、そして人との縁が大切だと感じました。

【お知らせ】
南界堂茶会は年2回春と秋に開催されてきましたが、今年から不定期の開催となります。

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