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南界堂通信〈春号|第42号〉

追っかけエイズ

第36回エイズ学会参加レポート

2022年11月18日~20日に浜松で開催されたエイズ学会(※1)に、
コミュニティセンターdistaのスタッフも参加しました。
かげ:初参加  まき:2年ぶり2回目の参加
当事者コミュニティが集まる場として

かげ「distaのスタッフになって学会も初めての参加だったけれど、他の地域のコミュニティセンターのスタッフと直に会ったのも初めて。オンラインだけのやりとりと違って、議題以外の話や余談で情報交換や交流が広がったのもつながりを感じられてしかったなぁ」

まき「確かに。場を共有して話す時間の大事さがよくわかった。発表や展示を通して医師や研究者とコミュニティに必要なことや現状の話が出来るっていうのも貴重やんね」

かげ学会と言うと堅苦しいイメージもあったけど、浜松駅近くにもサテライトイベントとして同性婚やHIV検査について広い層に呼びかけるブースもあったのも印象的やったわ」

まき「レッドリボン型のクッキーやメロンパンの販売もあってユニークな取り組みだった。花を一輪いただいたのも、この疾病と闘ってきた多くの人々へのメモリアルとしての気持ちが伝わって、色んな人の層で成り立ってる学会だなと思えた」

PrEPがホットトピック

かげPrEP(プレップ)(※2)についてのセッションが多くて、使用者の増加と共に取り組んでいくことも具体的に見えてくるのを実感した。服薬にもコツが要るから医療との連携、他の性感染症への予防のためにもコンドームも同じく大事とか、予防の方法が複合的になる分、正しい情報の届け方もこれから試行錯誤になるやろなって」

まき「新時代きたーって」

かげ「PrEPのパンフレットにトランスジェンダーやセックスワーカーについて記載されてるのも新しかった」

まき「 PrEP の取組でも当事者が声を届け続けてきたのが形になっていく段階かもな」

これからも

まき「でも学会費と学会入場費を併せたら立派な値段なのも初めて知ったわ」

かげ「つい牛丼何杯食べれるか計算してもうたわ」

まき「フランス革命の貴族と庶民の格差話にありそうなこと言うやん」

かげ「関西はHIVコミュニティやセックスワーカーコミュニティが九十年代のエイズアクティビズムから誕生してきた地域でもあるからサテライトの部分でも楽しい場を作れたらいいなあ」

まき「セーファーセックス漫才とか。ネコとタチ、ボケとツッコミて似てへん?」

かげ「上手いこと言うたったわの顔してるけど、他の地域の人らの困惑する顔しか浮かばんわ」

※1:エイズ学会学術集会・総会
エイズとHIVに関する諸問題の研究の促進、会員相互の交流および知識の普及と啓発を図ることを目的として1987年より毎年開催されている。医療の現場、研究、コミュニティセンターのNGOなど幅広い関係者が集まる。開催地域も年度によって変わり、今回の記事は2022年11月18日~20日に静岡県浜松市での開催に参加したもの

※2:PrEP(プレップ:Pre-exposure prophylaxis)
暴露前予防内服のこと。リスクのある性行為の前から薬を服用することによって、自身がHIVに感染するのを予防する方法

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